本日のミニツアー

本日は、こちらへ行って来ました。
とっても古い建物ですが、いったい何の建物でしょうicon71
渋草焼きの芳国舎さんです。こちらは、明治時代に立てられた工房で、高山市の有形民俗文化財に指定されています。
芳国舎は、もともと江戸時代に幕府と民間からの出資によって始まった、言わば第三セクターだったんですね。
明治時代に、勝海舟らが「芳国舎」と命名しました。九谷焼や瀬戸焼に起源があります。
今も手作りで、とても素敵な作品を作っていらっしゃいます。
 
まずは、ろくろで形作っていきます。形成→乾燥→素焼き→絵付け→上薬→焼き→さらに絵付け→焼き
と、大変な手間をかけて作られます。
 下絵は、障子紙に描かれたものをこすり付けて、付けていきます。
地道な作業が続きます。

 
絵付けも、細かい作業です。
 
今は、温度調整のできるガス釜を使っていますが、昔は登り窯を使っていたので、大変な苦労をされたそうです。
女将さんが小学生くらいの頃までは、器一つ一つを土の入れ物に入れて焼いていたそうです。
今では器をそのままで焼けるようになったとのことですが、ガス釜になった今でも、徹夜で釜を見守るそうです。

たくさんの器が所狭しと並んでいますが、こちらは今までに作った作品の見本です。
たとえば、40年前に器を買った方が同じものを欲しい、と注文が入ると器の形や大きさ、模様まですぐにわかるようになっています。昔ながらのデータベースですね。
「地震がおきたら、どうするんですか?」との質問に、女将さんが「まぁ、そのときは仕方ないですね。」と太っ腹?なお答えが。
 
工房見学が終わったら、古い町並みにあるギャラリーへ。
器の外と内側に同じ模様が描かれているものは、まったく同じ位置に絵付けをするそうです。
 
文明開化の音がする、って感じのお皿と、なんだかとってもかわいらしいお茶セット。
今日のミニツアーには、約10名のお客様にご参加賜りました。本当にありがとうございました。
昨日もご参加のリピータのN様は、焼き物大好きだそうで「こっちはコレクションに入れようicon35」と奥様がうれしそうにお買い物されていました。
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2月のミニツアーは↓こちら♪ご参加をおまちしております。
2月17日 飛騨名物 春慶塗り 戸沢漆器をたずねて
2月18日 キタニ家具 素敵なデザインと確かな技術
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